ミドリムシのアトピー性皮膚炎を改善する効果

ここではミドリムシ(ユーグレナ)のアトピー性皮膚炎を改善する効果について述べています。

 

ミドリムシ(ユーグレナ)はアトピーの改善に効果を発揮するのでしょうか?

 

例えば、ミドリムシのサプリメントをのんでいるだけで、アトピーが治るとは考えにくいですが、アトピー性皮膚炎が起こって来る原因のひとつに、食生活の乱れによる栄養不足が挙げられるため、栄養バランスの良いミドリムシはアトピーの改善をサポートしてくれるのは確かだと思われます。

 

ところで、なぜミドリムシにはアトピーを改善する効果があるとされているのでしょうか?

 

そのわけは、ミドリムシには、パラミロンと呼ばれる特有成分が含まれているからです。

 

ミドリムシに含まれているこのパラミロンは、多糖体であり、β‐グルカンの一種であるといわれています。

 

このパラミロンの特徴としては「炭」のように無数の穴をもっており、体内では余分な油を取り込み、体外に排出したり、プリン体を摂取した時に、吸収を抑制したりすることが挙げられます。

 

それに加え、パラミロンは乳酸菌の働きを活性化する作用もあるとされているため、ミドリムシ(ユーグレナ)は腸内環境を改善するのにも役立つとされています。

 

アトピーの改善に役立つパラミロン

さらにパラミロンは腸管粘膜の細胞を刺激し、免疫機能を高めると言われています。

 

実際、株式会社ユーグレナは、ヒトにおいてユーグレナ特有の多糖体であるパラミロンを8週間継続摂取した場合の免疫機能への影響を調査したところ、パラミロンの継続摂取がリンパ球のサイトカイン産生のパターンに影響を与え、免疫バランスを調整する可能性が示されたとしています。

 

具体的には、パラミロンが、細胞性免疫と液性免疫のバランス調整を行い、どちらかに偏ることによって起こる疾患の発生を予防できる可能性があると述べています。

 

アトピー性皮膚炎の発症は免疫機能の異常や腸内環境の悪化が関係していると考えられるため、免疫機能を調整し、腸内環境を改善するために働くパラミロンが含まれるミドリムシ(ユーグレナ)は、アトピー改善に効果的だとされているのです。

 

また、「パラミロン」がアレルギー症状を引き起こす原因であるIgE抗体の生産活動を抑えるという研究報告もなされており、このことも、ミドリムシ(ユーグレナ)がアトピー性皮膚炎の症状を緩和するとされている理由のひとつです。